Google Homeからつらいときに挙げる札を挙げる
この記事はMisoca Advent Calendar 2017の10日目です。
昨日の記事は@toyoshiの開発以外の仕事でやってるちょっとした自動化の紹介でした。
今日はもともと時報ボットについて書くつもりだったんですが、急にGoogle Home半額セールが来た結果、いろいろ遊んだのでそっちに変えました。
先に結論から話すと、このツイートが全てです。
Google Homeに「厳しい」って話しかけると、「つらいよねー、わかるー」って言いながらSlackで札を挙げてくれるようになりました。いつ使うんだこれ pic.twitter.com/nazdm0E16x
— 黒曜 (@kokuyouwind) December 9, 2017
Google Homeを普通に使う
Google Homeを買ってみたところ、思った以上に有能でした。
なかでもGoogle Play Musicの音楽をかけるときにプレイリスト名も認識するのが便利です。
もちろん複雑なプレイリスト名だと発言しにくいので、プレイリストを整理して発言しやすい名前にしました。
この辺はルンバフレンドリーな部屋と似たものを感じますね。
今週最も発言したワードは「ねぇGoogle、デレマスをかけて」だと思います。
他にも
- 目覚ましアラームをかける
- 枕元を手探りすることなく音声だけでスヌーズする
- 朝食を食べながら音声でニュースを流し聞きする
と思った以上に生活に馴染みました。
台所にも欲しくなってMiniを追加注文する程度には価値を感じてます。
IFTTT連携
Google Home、というかGoogle AssistantはIFTTTと連携することができます。
これを使えばプログラミングすることなく、他の様々なサービスと連携することができます。
Trelloにカードを作る
とりあえず手始めに「ねぇGoogle、タスク ブログ記事を書く」と話しかけるとTrelloのTODOリストに「ブログ記事を書く」というカードを作ってくれるようにしました。
New Appletでif節にGoogle Assistantの「Say a phrase with a text ingredient」を選んで、以下のように埋めていきます。
$の部分が任意入力にマッチする部分になります。
もうちょっと人間的に「タスクリストに『ブログ記事を書く』を追加して」と言えるようにしたかったのですが、「ブログ記事を書くを追加して」というカードができて悲しくなりました。
どうも後ろ側は貪欲マッチしてしまうようなので、機械語のようにオペコードとオペランドを区切って与えるほうが認識しやすそうです。
あと、最初は「TODO」にしてたのですが、Google Homeが「とど」って読み上げて悲しい気持ちになりました。
で、Trelloにカードを作る側の設定はこんな感じ。
ボード・リストは決め打ちになりますが、いずれにせよ口頭でボード指定するのもだるいので、Inboxを一箇所に固めて振り分ける使い方が良さそうです。
マッチした文字列は{{TextField}}
と直接打ち込む他、「Add ingredient」から挿入できます。
作業中にタスクを思いついたとき、画面上での作業を中断せず声だけでカードを作れるので結構便利です。
お風呂に入っててアイディアが不意に思いついたりするので、できれば防水のGoogle Homeが出て欲しいところ。
Slackに発言する
Trelloにカードを作るのと同じノリでSlackに発言できました。
ただ
- チャンネル決め打ち
- 推敲できず発言される
- IFTTTからの発言になるので誰の発言かわかりづらく、編集もできない
とイマイチ使い勝手が悪いです。
Slackで「つらいときに挙げる札」を挙げる
発言内容の認識がつらいなら、いっそ決め打ちで発言すればいいのでは? というコロンブスのタマゴ的発想の結果、「つらいときに挙げる札」を挙げてもらうようにしました。
先行研究としてみずぴーさんのつらい時に挙げる札を作った話があります。
リモートでも挙げれる、声だけで挙げれる、と新規性は十分でしょう。
必要性は知らん。
起動ワードの設定
とりあえず起動ワードとして「つらい」を設定したところ、デフォルトの応答があったようで「何かお手伝いしましょうか……?」と返答されてしまいました。つらいです。
Google Homeにつらいって言ったら「あなたがつらいと私もつらいです、何かお手伝いできることはありますか?」って気を使われてしまった
— 黒曜@C93一日目東キ-53a (@kokuyouwind) 2017年12月9日
その後、
- つらさがある
- つらみがある
- すごくつらい
- 超つらい
などのワードを試していたのですが、自分の「つ」の発音が悪いのか全然聞き取ってくれませんでした。
ひたすらこれらの発言を繰り返すことになって、つらかったです。
あまりに認識できなかったせいか、最終的に「すみません、わかりません……」「もっと頑張ります!」と島村卯月みたいなことを言い出したので、アニデレ23話を思い出してつらくなりました。
Google Home、音声コマンドで「つらいときに挙げる札」を認識してくれなくて「すみません、もっと頑張ります!」って卯月みたいなこと言い出したぞ
— 黒曜@C93一日目東キ-53a (@kokuyouwind) 2017年12月9日
つらいときに挙げる札を挙げるなんて、誰にでもできるもん!
私には何もない、何も……
結局諦めて「厳しい」を起動ワードにしました。
返答の設定
返答は「つらいよねー、わかるー」にしました。
この結果、普段は丁寧語なのに「厳しい」と話しかけたときだけ、やたらフランクに微妙なイントネーションで返してくるようになりました。
積極的に苦しみをシェアしていこうな、は返事が長すぎるので切りました。
Slackへの投稿設定
IFTTTのSlack連携では画像サムネイルしか指定できずインパクトが足りないので、Webhook設定にしてSlack Incoming Webhooksを叩くようにしました。
Incoming Webhookを使うと投稿者名やサムネイルも弄れるので、だいぶいい感じになりました。
まとめ
Google Home、便利だし遊べるのでみんな半額のうちに買うと良いと思います。
なおAlexaは招待が来ないので諦めました。
Misoca Advent Calendar 2017、明日の担当は@Pegasus204です。